大徳寺 #1 (京都) 【重文・史跡】

京都の有名寺院で,塔頭も含めて文化財多数.塔頭を除くと,建造物では「大徳寺唐門」と「大徳寺方丈及び玄関」が国宝で,他に重文建築3件.境内は塔頭も含めて史跡で,その中の「大徳寺方丈庭園」は史跡及び特別名勝.さらに美術工芸でも文化財多数です.境内の史跡指定は意外なことについ最近(2016年)のことでした.

大徳寺山門・浴室
【大徳寺 - 山門・浴室】(HDR合成,撮影:2017年11月19日)

「大徳寺」の名称での重文指定は仏殿,法堂,山門,浴室,経蔵,廊下,寝堂,庫裏,侍真寮です.写真は山門(左)と浴室(右).山門は五間三戸の二重門で,下層は大永5 (1525)年,上層は天正17 (1589)年.千利休の木像があったことで秀吉が怒り,利休が切腹することになったという逸話があります.浴室は元和8 (1620)年の建立で,桁行六間,梁間五間の切妻妻入の建物です.



大徳寺勅使門
【大徳寺勅使門】(HDR合成,撮影:2017年11月19日)

「大徳寺」とは別件で重文指定を受ける建造物が2つあって,うち一つが勅使門.前後軒唐破風の付く四脚門です.慶長年間に建てられた御所の門で,寛永17 (1640)年に下賜されて大徳寺に移築されてたもの.あと「大徳寺鐘楼」が重文だけど,入れないところにあって撮れない.境内の外からちらっと見えるけど,袴腰付の大型の鐘楼です.



大徳寺境内
【大徳寺境内】(HDR合成,撮影:2017年11月19日)

文化財指定というのは,文化審議会が文部科学大臣に対して指定するように答申して,この答申に基づいてわりとすぐに指定になるのだけど,昔はそうでもなくて,答申はでたけど所有者の合意が得られずに指定に至らないということもありました.「大徳寺境内」というのもそういう物件で,1971年に答申がでたのだけど,2016年にようやく史跡指定に至ったのでした.



名称:大徳寺(だいとくじ)
文化財区分:重要文化財(近世以前/寺院)
所在地: 京都府京都市北区紫野大徳寺町

名称:大徳寺勅使門(だいとくじちょくしもん)
文化財区分:重要文化財(近世以前/寺院)
所在地: 京都府京都市北区紫野大徳寺町

名称:大徳寺境内(だいとくじけいだい)
文化財区分:史跡
所在地:京都府京都市






国宝建築や特別名勝の庭園は撮らせてもらえないのだけど,いつか撮る日を夢見て「大徳寺 #2」に続け!
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tag : 京都 重文 史跡 寺院

和束町の茶畑景観 (京都)

金胎寺」を再訪しようかとしたときに,途中に美しい茶畑の景観があったことを思い出しました.金胎寺というお寺は山奥にあって山道を延々と走らないとたどりつかないところで,茶畑なんぞなさそうなところを走るものなので,記憶違いがあったか道を間違ったかと思ってしまったり.それでもちゃんとたどり着くもので,記憶違いはお寺までの距離だったみたいです.

和束町の茶畑景観
【和束町の茶畑景観】(HDR合成,撮影:2016年12月12日)

宇治茶の生産の中心はもちろん宇治だけど,和束町の生産量もかなり多いらしく,町のいろんなところに茶畑を見ることができます.京都府の文化財制度は独特なものがあって,府の文化財登録制度とか府の文化的景観選定制度とか.和束町の茶畑景観も府選定の文化的景観になっています(この写真のところは選定範囲外のようですが).

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笠置寺十三重塔 (京都)

笠置寺は京都府南部の笠置町にある寺院で,古くから修験の道場でした.境内は「笠置山」として史跡と名勝の指定を受けています.この寺院にある石造美術で著名なものが2つあって,1つは前に写真を載せた線刻の伝虚空蔵菩薩像.

そして,もう1つがこれ.石造の十三重塔.

笠置寺十三重塔
【笠置寺十三重塔】(HDR合成,撮影:2016年12月12日)

もともとここには木造の十三重塔があったらしいのだけど,その跡地に石造の十三重塔が建てられていて,重要文化財の指定を受けています.元弘の戦のあとで建てられたものなので,鎌倉末期から南北朝の頃かと思われます(現地の説明板には鎌倉時代とかいてありました).

ちなみに写真後ろに見えるのは線刻弥勒像があったくぼみ.元弘の兵火ですっかりなくなってしまっています.

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金胎寺 (京都) 【重文・史跡】

京都府和束町にある寺院.役小角が開いたといわれる修験の地です.木造建造物では多宝塔が重文で,境内は史跡です.

金胎寺多宝塔
【金胎寺多宝塔】(HDR合成,撮影:2016年12月12日)

永仁6 (1298)年の建立という古い多宝塔.下層の軒の出が少ないので,いまいち美しさに欠ける気がします.延徳2 (1490)年と元和元 (1681)年の修復を経ていて,どの程度旧態が維持されているかいまいちよくわかりません.中備には中央間のみに花肘木が入っています.永仁の建立当初のものとすると花肘木の古い事例となるのだけど,建立当初のものではないかも.

山頂にある「金胎寺宝篋印塔」も重要文化財.多宝塔と同時代の正安2 (1300)年のもの.

写真は2度目の訪問時のもの.1度目は宝篋印塔も撮ったのだけど,2度目は遅く着いたので,山の上まで行けませんでした.また撮りにいくかも.史跡としての写真に宝篋印塔を載せたかった.

和束町はお茶の産地なんだけど,途中で見た茶畑の景観が素晴らしかった(和束町の茶畑景観).



名称:金胎寺多宝塔(こんたいじたほうとう)
文化財区分:重要文化財(近世以前/寺院)
所在地:京都府相楽郡和束町大字原山

名称:金胎寺境内(こんたいじけいだい)
文化財区分:史跡
所在地:京都府相楽郡和束町


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笠置山 (京都) 【史跡・名勝】

京都府にある山.史跡と名勝の指定を受けています.

笠置山
【笠置山】(HDR合成,撮影:2016年12月11日)

古くから修験道の行場で,笠置寺という寺院がありました.鎌倉時代には貞慶が隠棲し,この時に伽藍が再整備されています.鎌倉末の元弘の乱の際には後醍醐天皇がここに籠もって挙兵しています.その時の兵火でいろいろなくなってしまってます.木造の十三重塔があったのだけど,これも焼失.その跡に建てられた石造塔の「笠置寺十三重塔」は重要文化財.

写真は虚空蔵菩薩と伝わる線刻摩崖仏.時代ははっきりしていないのだけど,『日本石造美術辞典』によると平安後期. 高さ9 mの巨像です.



名称:笠置山(かさぎやま)
文化財区分:史跡・名勝
所在地:京都府相楽郡笠置町


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タカシ☆TZR(ヤブキ タカシ)

Author:タカシ☆TZR(ヤブキ タカシ)
兵庫県出身,大学からは宮城.その後,横浜での勤務を経て現在は東京勤務で千葉県在住.愛機はYAMAHAのTZR250R.

国内の文化財の写真を適当に載せていきます.今のところ隔日ぐらいの更新にしてます.日本の美にこだわって近世以前のものを中心に.こんなタイトルのブログだけど,バイクで行ったところでないところの話もでてきます.

「たびねす」というサイトでナビゲーターやってます → 最新記事(2017年5月26日更新)

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