當麻寺 #1(奈良) 【国宝】

中将姫伝説で知られる葛城市の古寺.「当麻寺」とも表記します.文化財多数なので記事をわけて紹介します.まず国宝建築3件.

當麻寺本堂(曼荼羅堂)
【當麻寺本堂(曼荼羅堂)】(HDR)

綴織当麻曼荼羅図」(国宝)を祀るためのお堂(現在は写しがおかれてます).曼荼羅を入れる厨子も国宝(「当麻曼荼羅厨子」).本堂(曼荼羅堂)は棟木に永暦2 (1161)年の墨書銘があります.この年は大きく改造をした年で,その前の平安初期にも改造をしていて,部材には建立当初の天平のものも使われています.前後に2棟を並べて全体大屋根で覆う構造をしています.同様の構造は「長寿寺本堂」(国宝,滋賀県湖南市,参考:長寿寺)にも見られますが,類例は少ないです.当麻寺はこの本堂の他にも金堂(「當麻寺金堂」として重文)がありますが,本堂の方が寺院の中心になっています.



當麻寺東塔
【當麻寺東塔】(HDR)

天平期の塔です.三間三重塔婆の形式ですが,古い塔なので二重,三重は二間になっています.三重塔で上を二間にする手法は「法起寺三重塔」(国宝,奈良県生駒郡斑鳩町,参照:法起寺),「薬師寺東塔」(国宝,奈良県生奈良市,参照:薬師寺 #1)にもみられますが,どちらも三重目だけを二間にしているので,二重より上を両方二間にするのはこれだけです.ちなみに三重目は鎌倉期の修理によるものですが,特に違和感もなく天平の古式を実現できていることはすばらしいと思います.写真手前の檜皮葺屋根は「中之坊書院」(重文)のものです.



當麻寺西塔
【當麻寺西塔】(HDR)

このお寺は国宝塔がもうひとつあります.国宝塔が2つあるのは興福寺(奈良県奈良市,参考:興福寺 #1興福寺 #2)とここだけです.東塔よりは少し新しい平安初期の築.こっちは平安の塔なので三層全部が三間になってます.この時代の三手先斗きょうは通肘木を重ねないのですっきりしてます.



名称:當麻寺本堂(曼荼羅堂)(たいまでらほんどう(まんだらどう))
文化財区分:国宝(近世以前/寺院)
所在地:奈良県葛城市當麻

名称:當麻寺東塔(たいまでらとうとう)
文化財区分:国宝(近世以前/寺院)
所在地:奈良県葛城市當麻

名称:當麻寺西塔(たいまでらさいとう)
文化財区分:国宝(近世以前/寺院)
所在地:奈良県葛城市當麻



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當麻寺 #2」に続く.
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テーマ : 歴史・文化にふれる旅
ジャンル : 旅行

tag : 奈良 国宝 寺院

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タカシ☆TZR(ヤブキ タカシ)

Author:タカシ☆TZR(ヤブキ タカシ)
兵庫県出身,大学からは宮城.その後,横浜での勤務を経て現在は東京勤務で千葉県在住.愛機はYAMAHAのTZR250R.

国内の文化財の写真を適当に載せていきます.今のところ隔日ぐらいの更新にしてます.日本の美にこだわって近世以前のものを中心に.こんなタイトルのブログだけど,バイクで行ったところでないところの話もでてきます.

「たびねす」というサイトでナビゲーターやってます → 最新記事(2017年5月26日更新)

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