東京近代建築散歩 #11(東京) 【重文】
「東京近代建築散歩 #10」の続き.産業・交通・土木の分野から2件.

【三河島汚水処分場喞筒場施設】(HDR合成,撮影:2022年9月25日)
明治にコレラが流行って,ちゃんとした下水処理施設が必要よねってことで整備された近代下水処理施設.予算がなかなかつかなかったりで,施設のおおよその完成は大正10 (1921)年で,翌年3月に運用開始しています.東京市の技師の米元晋一が中心になって建てられました.重文指定は東西の阻水扉室,東西の沈砂池及び濾格室,濾格室上屋,量水器室及び喞筒室暗渠,喞筒室の5所2棟と,附で土運車引揚装置用電動機室,変圧器冷却水用井戸喞筒小屋,門衛所の3棟.門衛所近くの門も同時期に作られたものだけど,後に幅を広げたってことで指定からははずれています.写真は濾格室上屋を中心に,前に沈砂池及び濾格室,後ろに喞筒室.煉瓦造のようにみせた煉瓦タイル貼りの鉄筋コンクリート造.大正時代らしいシンプルな装飾のセセッション様式です.平成11年まで稼働していましたが,創建当時の一連の構造物が残っていることが高く評価されています.

【旧醸造試験所第一工場】(HDR合成,撮影:2022年2月27日)
日本酒の研究のためにつくられた国の研究機関の施設です.明治37 (1905)年にできた煉瓦造建造物.仕込部,階段部,製麹部,機械部からなっています.大蔵省の所管で,大蔵省の技師だった妻木頼黄の設計.
「東京近代建築散歩 #12」に続く!
名称:旧三河島汚水処分場喞筒場施設(みかわじまおすいしょぶんじょうぽんぷじょうしせつ)
文化財区分:重要文化財(近代/産業・交通・土木)
所在地:東京都荒川区荒川八丁目
名称:旧醸造試験所第一工場(きゅうじょうぞうしけんじょだいいちこうじょう)
文化財区分:重要文化財(近代/産業・交通・土木)
所在地:東京都北区滝野川二丁目

【三河島汚水処分場喞筒場施設】(HDR合成,撮影:2022年9月25日)
明治にコレラが流行って,ちゃんとした下水処理施設が必要よねってことで整備された近代下水処理施設.予算がなかなかつかなかったりで,施設のおおよその完成は大正10 (1921)年で,翌年3月に運用開始しています.東京市の技師の米元晋一が中心になって建てられました.重文指定は東西の阻水扉室,東西の沈砂池及び濾格室,濾格室上屋,量水器室及び喞筒室暗渠,喞筒室の5所2棟と,附で土運車引揚装置用電動機室,変圧器冷却水用井戸喞筒小屋,門衛所の3棟.門衛所近くの門も同時期に作られたものだけど,後に幅を広げたってことで指定からははずれています.写真は濾格室上屋を中心に,前に沈砂池及び濾格室,後ろに喞筒室.煉瓦造のようにみせた煉瓦タイル貼りの鉄筋コンクリート造.大正時代らしいシンプルな装飾のセセッション様式です.平成11年まで稼働していましたが,創建当時の一連の構造物が残っていることが高く評価されています.

【旧醸造試験所第一工場】(HDR合成,撮影:2022年2月27日)
日本酒の研究のためにつくられた国の研究機関の施設です.明治37 (1905)年にできた煉瓦造建造物.仕込部,階段部,製麹部,機械部からなっています.大蔵省の所管で,大蔵省の技師だった妻木頼黄の設計.
「東京近代建築散歩 #12」に続く!
名称:旧三河島汚水処分場喞筒場施設(みかわじまおすいしょぶんじょうぽんぷじょうしせつ)
文化財区分:重要文化財(近代/産業・交通・土木)
所在地:東京都荒川区荒川八丁目
名称:旧醸造試験所第一工場(きゅうじょうぞうしけんじょだいいちこうじょう)
文化財区分:重要文化財(近代/産業・交通・土木)
所在地:東京都北区滝野川二丁目
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テーマ : 歴史・文化にふれる旅
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